#4 大杉谷=大台ケ原縦走
尾根歩きの始まりは、急登。
峡谷の音がどんどん遠くなっていく。
太陽に近くなり、森歩きになるので、暑くなるだろう。
と思っていたが、森の中もひんやり。
昨日も雨は降っていなのに、植物たちは潤っていた。
渓谷パートも楽しみだったけど、
この時季に歩きたかった理由が、、シャクナゲ。
シャクナゲ坂と呼ばれる長い尾根。
もし、シャクナゲの花が沢山咲いていたら、、と想像していた。
シャクナゲ坂に入る前も、
ブナの森が広がったり、1日目スタートしてから、
頭も心も休む暇がない。
「飽きる」ということを山で感じたことはないが、
スタートしてからずっと感動していられる道は、あまり記憶にない。
まだシャクナゲ坂の素晴らしさを書く前だけど、
本当に、素晴らしい道だった。
道が整備され、いよいよシャクナゲも現れ始めた。
はじめはちらほら。
だんだん、色濃くなり、そして花数も増える。
散った花びらですら、ピンクのカーペットとなり、
上も下も、前も後ろも、ピンクの世界。
そして、新緑。
一歩足を進めるたびに「ここもE~!」と叫ぶ。
何枚画像を撮っただろう。
そして、いつになったら、このシャクナゲ坂が終わり、
単調な登りが、はじまっちゃうのだろう、、
先を考えるとちょっと残念になるくらい、
シャクナゲの花は満開。
本当に、素晴らしい。
もう、シャクナゲもなくなっちゃうかな~なんて考えながら、
なんと、本日のピーク「日出ヶ岳」まで、シャクナゲが見送ってくれました。
もう、なんという演出。
ピークに着くと、ここからゴールも、もう間近。
100名山の「日出ヶ岳」は、大台ケ原から登ると40分ほど。
登りやすい100名山の一つに間違いない。
展望台もあり、観光客っぽい人もちらほら。
ピークに立つと雲の中。
時折、ちらちらっと見える紀伊山地がすばらしい。
先に到着していたご夫婦と少々会話を交わす。
「キャッキャして楽しそうでうらやましかったです~」と。
自分達では気づかないけど、
皆、テンションマックスだったのは、間違いない。
(私ですらも)
さ、あとは、目をつぶっていても下りれそうだ。
下り30分で、ゴール。
バスの時間まで、まだ1時間ほどあるので、
ビジターセンター寄ったり、着替えなどして時間を過ごしていると、
最後の最後に、軽食できる場所を見つけ、
これからの2時間バス乗車に備えて、腹ごしらえ。
奈良と言えば!という葛餅は、
プリンプリンで最高でした。
こうやって、ご当地の食も山旅ならではの楽しみ。
帰りのバスは、奈良まで出るのに約2時間。
北海道的には、旭岳から黒岳縦走して、
層雲峡から旭川にバスで移動する感じでしょうか。
私的には、普通なんですが、
このアクセス時間が、関西エリアの人にとっては、
“近くて遠い”存在だったのでしょう。
どんどん、街になっていき、山旅が終わっていく感覚。
この寂しさも、悪くない。
下山後、今宵は、ロッキーあきこのロッキーハウスがお宿。
今回、ロッキーハウス(勝手に命名)に泊まるのも楽しみの一つ。
地元のスーパー銭湯で汗を流し、
都会の道をAYK嬢の車で移動。
ロッキーハウスハウス到着したのは、21:30頃だったろうか。
私の最後の齢を迎える夜。
二人は、疲れているにもかかわらず、祝いデザートタイムを
準備してくれていました。
まだまだ帰着まで先があるAYK嬢をいじりながら、
翌朝までしゃべっているんじゃないか?というほど、
会話が止まらない。
ガイドとして、というよりは、
友達のような、、そんなお客ちゃん達と
憧れていたトレイルを歩き、、本当に素晴らしい風景と時間で、
心が満たされました。
最高のギフト。
あまりにも好条件すぎる今回。
でも、来シーズンも、大杉谷峡谷のツアーを作ってみようと思っています。
紅葉シーズンも歩いてみたい~
北海道の方々も、本州の山旅へ行ってみましょう!
ロッキーあきこ&AYK嬢
本当に楽しかった!ありがとうございました!!