トムラウシ山ツアー DAY2

 

さ、2日目の始まりです。

テントの出入り口から見える風景は、

雲なしのうっすらピンク色の朝焼け。

今日進むトムラウシ山への登山道を見ると、黒い雲。

風も強めです。

 

が、太陽が昇るにつれ、

風も弱まり、黒い雲も飛ばされ始めています。

よい1日になりそうね。

今日は、テントの撤収もないし、

日帰り装備でトムラウシ山へアタック。

時間に余裕があるので、ゆっくり歩けます。

 

 

朝ごはんは、サンドウィッチ。

朝4時頃~そんな早くご飯食べれない~という方がいても、

途中で食べやすいように、サンドウィッチにしています。

しょっぱいやつ、と甘いやつの2食。

ちなみに、サクランボのはねものを沢山いただいたので、

青木手製のサクランボジャムです。

色がきれいでしょ。

山の食事は、色、見た目もおいしくなるよう、心がけています。

山では、気圧の関係や疲労で、食欲↓になる方もいますので。

(一応、色々考えてます)

 

 

ヒサゴ沼からまずは、やや急な雪渓を登ります。

朝一ですと、固いアイスなので、念のため軽アイゼン装着。

 

これからは二人とも未知の領域へ。

日本庭園やロックガーデンを通り、

トムラウシ山の山頂へ。

 

 

日帰り装備だということもあり、

急な登りが数か所ありますが、

ゆっくり、そして、花に癒されながら、進みます。

いや、花がきれいすぎて、なかなか進みません。

が、今日は、時間の余裕もあるので、

ゆっくり花にみとれながら、進んでいきます。

 

 

トムラウシ山の山頂付近は、雲に覆われ、

やはり、白い世界かな~

が、山頂標識手前で青空。

山頂に立つと、神がかったように、

雲が流れて、周りの景色が見え始めました。

「お~」と白い山頂で待っていた他の登山者から歓声。

「晴れ女なんで!」

 

 

それも一瞬ではありましたが、

やはり、素晴らしい景色に山の演出。

今回のゲスト二人は、山頂登頂にこだわらず、

登山の過程をゆっくり味わいたいタイプでしたので、

山頂での視界待ちは、そこそこにして、

今度は、南沼の方へ下りて、ぐるっと山頂裾野を回り、

ヒサゴへ戻ります。

 

 

北沼から南沼の間のこのルートが、なんとも、まぁ!

すばらしかった。

わずか30分ほどのルートですが、

どれくらい時間をかけて歩いたでしょうか。

このルート来てよかった。

 

 

 

 

 

なんども、行ったり来たり。

「メルヘンロード」「メルヘンロード2丁目」と名付けるほど、

花の演出が素晴らしかった。

 

 

この素晴らしいお花畑に景色。

今日が日帰り装備で、また同じテント場ステイのおかげで、

ゆっくりと堪能できました。

縦走でしたら、やはり、先へ進めすすめ、、となってしまいますので。

今回の「ヒサゴ沼2泊」ルートは、大成功!ですね。

ゆっくり歩けて、本当にすばらしい行程です。

少々、体力に自信がない方でも、このルートならば、楽しめるのでは?

と思います。

 

 

もう、ゲストさんお二人。

発作起こして倒れちゃうんじゃないか、ってくらい、

花や景色に感動してました。

私も、無表現ぎみですが、感動してました。

天気に恵まれ、こんなに始終花が良いなんて初めてです。

今年は、一つひとつのお花達が、密!

どうしちゃったんでしょー

 

 

花、一つ一つもかわいらしいですが、

他の花とのコラボや地形で、全体のイメージが、

さらに芸術的。

「山は、博物館であり、コンサートホール。

登山道は、そこまでの移動手段」という表現がありますが、

本当に、素晴らしい舞台が山の上に広がっていました。

 

 

帰りのロックガーデンでは、長めの休憩。

ナキウサギ探ししながら、目を閉じたり、

ゆっくり山の時間を堪能。

 

さ、朝は、やや白かった景色も、

帰りは、視界クリアで、さらに広い山々の景色を堪能です。

私たちのテントも発見できましたね。

そして、2泊目の晩餐です。

太陽の光をあびながら、「かんぱーい」

と、今回は、私が一番、食べ飲みしていたかも(照)

 

でも、ガイドらしいこともちゃんとします!

常に、熊の気配を感じながら、、、

やはり、いました~!!

雪渓の上を歩く、四つ足動物=熊です!

ここから、しばらくは熊観察。

遠く離れている距離ですし、沼もはさんでいますから、

安心な距離。

こんな安全な距離で、熊を観察できるなんて、なんて素晴らしいのでしょう~

と思う私ですが、

テント場にいる人の中には、「熊かよ~勘弁してくれよ~」とぼやいている人。

ソロ登山女子が、テント設営したばかりなのに、撤収して小屋へ。

こんなに、人いっぱいいるのに?

一人で登山しているのだから、熊に遭遇する可能性あるの、わかっているはずなのに?

一人で歩いている方が、怖くない??

 

 

こうゆう熊の姿をみると、

本当に大自然なんだな~と感じます。

そして、私たちが、ベアーカントリ―入国者だっていうこと。

自分達よりも大きく、恐れる存在があるというのは、

日常ではなかなか感じることができないこと。

山に登って、怖い思いをすることも、大事かな、と思います。

 

 

と、私は、夕食の準備。

いつも好評のスープカレー。

今日は、色合いがいまいちで、おでんっぽい。

行動食が減らない、、というゲストさん達。

ま、そこそこ、ちゃんと作ります。

今日も、19時前には、夕食終了。

 

今回のゲスト二人さんは、私とは何回か山に行っているので、

親しい仲。ゲストさん同士は、初めてですが、

たいてい、うちのお客さん達、雰囲気似ていて、

良い方ばかりなので、すぐに打ち解けます。

 

夕食後に、ゲストMGちゃんが持ってきていた、

「楽園」という紙パックのワインネタで盛り上がりました。

ゲストITさんは、久しぶりに「腹がよじれる」くらい笑ったようです。

 

この場にいない方に、

この面白さを伝えることができないのが、残念。

2日目も、最高な1日となりました。