2021 大雪山グランドトラバース Day3

 

 

夜通し降った雨。

朝、テントから覗く景色は、、まだ明け方前の暗い空。

でも、霧もなく、雲もなく澄んでいます。

なので、一人トムラウシ山頂へ向かいます。

たったの20分程度。

なのに、、なんで行かないかな~

 

 

山頂では、ご来光を見に来た日本人登山者たち。

昨日まで歩いてきた登山道に山々、

そして、これから向かう十勝岳連峰が太陽に染まり始めています。

何度みても、日の出の時間は、特別です。

 

 

テント場へ戻ると、みんな撤収を始めています。

私は、湯を沸かす暇なく、簡単な行動食で朝食替わり。

朝は、そんなに食欲がないので、途中で補給予定。

(結局、これが原因で、この日は結構疲れた。)

 

 

山頂へ行かない理由を「今日のエネルギーをセーブするため」

と言うけど、ペースを落として、一定に保てば、全然エネルギーセーブできるのに。

そして、ただただ、ゴール突破が目的になっていませんか?

やっぱり、もったいない気がするんですけどね~

 

 

今日は、昨日稼いだおかげで、次のテント場へは早く到着しそう。

それでも、コースタイムだと8.5時間ほど。

だけど、午後から天気が崩れそうなので、その前には到着したい。

 

 

トムラウシから十勝岳連峰の間は、大雪山の一番野性味あふれる場所で、

景色もすばらしい。

 

 

「黄金ヶ原」は、この時季ならではのゴールデンカラーの美しさ。

急峻なアップダウンをいくつか繰り返す今日のルートも、

昨年、笹刈り作業を手伝ったおかげで、コースタイムの半分で通過。

(そもそものペースが速い、というのもありますが。。。)

 

 

この時季、そして今日のルートは、水場がありません。

次のテント場、双子池の水も通常ですと枯れていますが、

少々、溜まっているという情報を確認していたので、

南沼野営地から今日の飲み水と、明日の飲み水、そして食事分の水を

担がずにすみました。

(双子池から次の日のルートも、水場がありません。)

大雪山グランドトラバースは、このルートでの水場の確保が大事です。

特に、8月半ばになると、ほとんど枯れています。

 

 

今日も、ウサギさんは先へ先へ行ってしまいました。

もう一人は、ウサギさんではなくなりました。

 

 

今日の唯一の水場で、「飲み水ある?」と確認すると、

ウサギさんは、すでにいなく、、「あ~」という感じですし。

もう1名は、「あるから、大丈夫」。

 

 

今日の目的地手前2時間前くらいで、二人は水を切らしていました。

一人は、雨でたまった、うすい水たまりから浄水器を使って。

ウサギさんには、私の水をあげました。

そもそも、、担いでいる1日分の水が少ない、、のですが、

昨日から学んでいない(涙)

本当に一人だったら、どうしていたんだろう?

逆に、私がいるからダメなのか??

とか、思いつつ、、

 

 

今日のテント場、双子池の野営指定地に着きました。

予定コースタイムより、2時間ほど早く昼過ぎには着。

(どんんだけ、飛ばしているんだか~)

さすがに、次のテント場までは、オプタテシケの急な斜面をのぼって、

なので、今日は、参加者二人とも、「先に行こう」とは言わず。

私も、今日は、疲れました。

本当に、朝ごはんって、大事だな~とつくづく身をもって感じました。

 

 

テントを張って、水を浄水して、今日は、レストです。

私も、今までの水分を補うかのように、

ひたすらお茶やら、スポーツドリンクやらにして1.5Lを飲みました。

食欲は、そんなにありませんが、

することもないし、荷物を軽くしたいし、

3日間便秘なので(私は、山で溜め込みタイプ)、ちょこちょこ食べ続けます。

そうするうちに、雷がなって、雨。

 

 

すると、外で、ごそごそ、そして大きな声で話声が聞こえます。

ウサギさんのテント場が、水没しました。

テントを張る時に、「そこ、雨が降ったら、水没するかも、、」と気になっていたのですが、

「大丈夫、大丈夫」と。。。

やっぱり、、、

 

 

少し雨がやんでいるタイミングで、

私と添乗係り(日本人)のHSKさんとウサギさんで、新しいテント場を探し、

荷物の移動。

もう1名は、、、助言はするものの、、動かない。

(ここだけ、ソロハイカー気取りかよ~!!)

 

 

そうそう、もう1名の方のテントも、昨日までは絶賛していたのに、

今日、テント設営時に、ポールが折れたようで、

また、「F」ワード炸裂で、テントへ向かって叫んでいました。

しまいには、彼の絶賛していた浄水器も不調になり、、、

何日もテントで過ごす場合は、本当に道具の確認大切です。

 

 

私も、今回初めての経験ですが、

メインで使用する予定で買ったガス缶(イワタニプリウス)が使用できず。

予備の小さいガスで過ごしていました。

出発前に、ガスバーナーの確認はしていたのですが、

ザックを下ろす時の衝撃か何かで、壊れたのかも、、、と心配したのですが、

ガスバーナーは、予備のガス缶使用では問題なく着火。

よく見ると、接合部分のねじりの数が、どうも1個足りないのです。

「こんなことあるんだな~」

予備があるし、同行者もいたので、心配はありませんでしたが、

もし1人で、予備のガスがなかったら、、、結構死活問題。

(下山して、イワタニプリウスへ問合せしました、わけわからない返事がきて、

私も、「F●●●」という気持ちになりましたが、、、)

 

 

みなさんも、ソロでのロングトレイルやハードな山行前の道具の確認をお忘れなく。

 

 

3日目終了。

明日は、朝一から急なオプタテシケ山への登りい備え、

今夜は、ゆっくりと眠りました。

早くから寝れるんだから、翌日は、もっと早く出発しても良いところですが、

やはり出発は、6:00予定。

 

 

思ったより雨は降らず、、

私のテント場が、笹のそばだったので、

この笹原のどこかで熊が動いているんだろうな~

と思いつつ、寝てしまえば、、何も聞こえない。