2021大雪山グランドトラバース Day2
Day2 白雲岳避難小屋~ヒサゴ沼避難小屋予定から>南沼野営地
朝、空がすっきり。
トムラウシ山もみえ、高根ガ原は滝雲です。
今日も天気がよさそうな1日。
私もソロ使用なので、食事も簡素です。
とはいえ、4日間、結構なペースで歩きますので、
食欲はなくても、食べます。
今日は、ヒサゴ沼の野営地までの予定。
でも、天気がよいならば、このペースならば、南沼まで行ったほうが
翌日の行程がずいぶんと楽になります。
5時頃が日の出なので、
そのころから歩き始めたいのですが、
ワークマン雨具だったもう一人の参加者が、
日本人登山者が、いつも朝早く出発する理由がわからない、、ということで、
ゆっくりめの6時出発。
の予定が、腹の調子が悪い、、とトイレから出てこず、6:30出発。
本来、「ソロハイク」想定なので、「先に行ってるわ~」と出発したいところなのですが、
彼、事前に渡されていた地図をもって来ていない。
一番足が速く、、ほぼ走りに近い、、で、
1日目は、皆休みすぎだ、、と不満を言っていたのですが、
地図がなく、どこへいくのかも把握していないので、必ず分岐で待っているのです。
白雲小屋からは、いきなり緑岳への分岐があります。
高根ガ原へ行く道よりも手前にあり、日本語表記のみなので、
わからないだろうな~と思い、
トイレから出てくるのを待つこと30分。
ようやく出てきた~と思ったら、
もう一人の「F」ワード参加者が、「トイレ~」と入ります。
2つトイレあるんだから、、、入ってようよ。。
こうゆうこと、海外の方相手だと、結構あります。
高根ガ原は、ヒグマの出没も高そうなので、
ここは、一人で誰も先に行くことなく、皆でまとまって歩きます。
いつ歩いても、本当に素晴らしい景色!
なのですが、大雪山の景色関係なく、1名は、ず~っと山とは関係ない話しばかり。
本当に、ず~っと話していました。
もう1名添乗としてきた日本人の方が、ずっと話かけられ、
結構なペースで歩いているので、「ずっと、話されるのもつらいんだけどな~」と。
そうなんです、話しながら登ると良い時もありますが、
ここぞ!という時は、エネルギー消耗です。
私も、撮影などで重い荷物を担いで登っているときに、
「何キロあるんですか?どこまで行くんですか?」などと話かけてくる、
登山者にあいますが、、、本当につらい。
逆に、寡黙な、昔ながらの山男風の男性は、
目があっても、何も語りかけてきません。
知っているのです、、、足をとめさせ、話させることが、大変なことを。
ほんと、感心するほど、ずーっと話していました。
登った山の名前などは、まったく興味ないらしく、覚えていません。
今度、話すことがなくなったら、「先にいっていい~」と猛スピードで行ってしまいます。
ゆっくりできない人、、のようです。
そんなこんなで、ペースも良いので、ヒサゴ沼ではなく南沼まで行くことにしました。
相変わらずペースが速く、私も、五色岳登りは、苦手で、本当きつかった~。
なのですが、ヒサゴ沼をスキップして、
いよいよトムラウシ山の領域に入ったころ、、
参加者2名のペースが落ちてきています。
おしゃべり好きのウサギさんは、足がつって、途中でストップです。
自分は、休憩しないで、歩きながら、水をのんだり、食べたりするスタイルだ、と言っていましたが、
食べているものも、グミをちょっと。水も、明らかに足りません。
本人は、岩の上をジャンプしてきたから、筋肉が~と言っていましたが、
足の攣り「こむらがえし」は、体内のミネラル不足です。
もう1名のちょいどころか口悪い参加者も、ペースダウン。
「寝不足で~」と言っていましたが、
自分は、テントでよく眠れる~と言っていたのですが、、、
それぞれ、自分に都合のよい言い訳をするのも、「あるある」です。
一応、疲労や足つりの原因を伝えますが、聞きはしません。
「うさぎとカメ」の話のように、
ロックガーデンからは、私がリードすることに。
それでも、足つりが治らないようで、でました!漢方68番!!をもって、
また、私が来た道を戻ることに。
北沼へきて、水を浄水し、
もうこの頃には、皆へとへと。
「あと何ぷ~ん??」「まだ~」、、、の声が。
あれ、ソロハイカーの想定じゃ??
エキスパート達じゃないの??
登山のペースについては、
日帰りや短めの1泊2日ならば、
自分のマックススピードでも体力が持つかもしれませんが、
長丁場は、やはり持久戦。
途中で天気が悪くなったり、何かあったときに対応できる体力と
判断力の余裕を持てるようにしておくのが大事です。
疲れると他人に対してイライラしても来ます。。
海外の方は、確かに体力もありますし、足も長い。
でも、カナダの登山ガイドの先生は、
「登山は、レディススッテップの歩幅が良い」と教えてくれました。
2日目の半ばにして、それを実感。
1日目は、「ガイドなのに、おせーよ」的ないやみっぽいことを言われましたが、
2日目半ばからは、薬をあげたり、水をあげたり、ルートファインディングをしたり、
「ガイドツアー」になっていました。
南沼につき、テントを設営し、入った途端雨。
良いタイミングでした。
思いのほか雨は続き、、夜中に目が覚めてしまってから、
私も寝付けず、、、
朝晴れていたら、トムラウシ山頂へ~
と思っていたのは、私だけでした。。。