ツアー中の「ヤマレコ」&「ヤマップ」利用に関するお願い
最近、ツアー参加者の方で、
「ヤマレコ」「ヤマップ」の利用をされている方が大変多いです。
しかしながら、
ガイドツアー中の利用に関して、最近、弊害を感じております。
前は、それほど抵抗なく、
私も事前の情報収集に使わせてもらっていましたが、
使っているうちに、
これじゃ、
①ガイドとして現場判断が鈍る。。。
②山は何があるかわからない、、、から楽しい
③一般者の情報は(特にスピードなど)は、当てにならない。
ということで、止めました。
さらに、今は、ツアー中に、このSNS関連で弊害を感じることが増えました。
いよいよ、利用に関してお願いをする段階となりました。
中には、他の方に気づかれずに利用している方もいらっしゃるはず。
そのような方々には、ツアー中のお気遣いを感謝しております。
お客様の中で「ヤマレコ」や「YAMAP」を使っている方へ。
公募山行中での利用についてお願いです。
①ログとりについて:
◎夏山ガイド山行は、有登山道なので、ログとりOK
おねがい> ツアー中は音をならないようにしてください。
×冬山BC&スノーシューは、ログとり禁止!
バリエーションルートです。
よい斜面を、ガイドの経験と判断でご案内しています。
情報以外に、冬は、現場判断が何と言っても大事です。
そして、ガイドはお客様のために穴場にも連れていっています。
それを広める行為となります。
ログとりを始めることで、下山時に家族などへ下山報告が
できる機能があるようですが、
ガイド山行では、登山届を出しています。
もし、それでも、ご家族などのご心配が軽減されるように、
下山通知を利用された場合は、
「コンパス」の登山届の下山通知をお勧めいたします。
×出発時に、ヤマレコやヤマップの操作で、グループをいったん止める行為。
②「ガイドや参加者の足を止める行為」は、やめましょう。
花や自然風景の写真は、私も好きなので、他の参加者から離れない程度にならOK.
ただ、毎回現れる、「合目」「説明書き」の看板ごとに、画像を撮るために立ち止まること。
休憩中などは良いですし、遅れない程度なら大丈夫。
③ペースについて
「ヤマレコの1.ほにゃららペースで普段歩いていますが、
ついて行けますか?」など、、、
こちらは、ガイドペースで事前の山行計画をご案内しています。
が、現場では、下りの時間なども考えて、天気がよく、花もよければ、
お客様次第では、ゆっくり歩いたり、
お客様の足並と自然、天気、その後のスケジュールに合わせて、歩いています。
そして、
「山の醍醐味、、はなんでしょう?」
ヤマレコやヤマップに載っているコースタイム通り歩くことですか?
ヤマレコやヤマップが普及してから、山の醍醐味が(人それぞれですが)
山や自然本来の時間や空間を楽しむ、、静けさを楽しむ、、、
から離れて、「ペース」を気にしすぎではないでしょうか?
④ 事前に調べた情報を、ツアー始まる前、またはツアー中に暴露はやめましょう。
「あそこに○○の花咲いています。ヤマップで昨日行かれた方が載せていました~」
などなど。
もう、あなたは、ガイド必要ない!
あとは、熊に出会うことも、事前にわかれば最強です!!
「この時季、ここに行けば、○○のお花が咲いているかも~。咲いていたらいいな~」
など、、そんなワクワク感を味わいませんか?
もし、いつも咲いているはずなのに、咲いてなければ、
「今年は早く終わったんだね~。気温が温かくなってきたからかな~」
などなど、、考えるきっかけになるのではないでしょうか?
登山をすると、私は世の中が少し良くなる、、と信じています。
それは、こうゆう考えるきっかけを山や自然が教えてくれるからです。
まとめ
ガイド山行中は、利用しても可。
ただし、
①音無し
②ガイド、他の参加者の足や行動を止めない
③事前に情報をばらさない
④ガイド山行中にとったログや情報は、アップしない。
以上をお願いいたします。
まったくもって、私の見解なのですが。
基本、日本人気質、、
・大変まじめ。
・人の役に立ちたいという気質が多い。
=良いことは、他の人ともシェア!
なので、ヤマレコやヤマップは、
そのような「人の役に立つ情報発信」ができる機会です。
なので、どんどん広まったんのではないでしょうか?
情報を発信する方も、使う側も、
選択して、各々の良いバランスを見つけられたら、良いですね。
私も、アプリのGPSに、カメラも携帯。
登山中に携帯を見る時間が、以前よりも多くなりました。
私自身も、山本来の生の時間をより味わえるように、
改めて気を付けます。