はじめての山泊~外国のお客様編

 

海外のハイカーも多い大雪山。
いつも日帰り登山のガイドが多いのですが、
今回は、山泊のご依頼。
寝袋も持っていないとのことなので、寝袋レンタルできる黒岳へ。
天気は、、、、よくある最近の傾向。
ガスガス&雨。
それでも、行く(ホテルを予約していないので)ということで、
予定通り、黒岳石室一泊へ。

 

実に、先々週の山泊ツアーのように、
雨が降ったり、止んだり、少し視界がよくなったり。。。の繰り返し。
。。。で、黒岳山頂からは、結構な本降り。
雨具を履いて欲しいのに、「大丈夫」と言って、聞く耳持たぬ、旦那様。
やはり、小屋について寒がっている。。。自分でも「反省している」らしい。
とりあえず、着替えてもらい、
ラッキーなことに?石室貸し切り&友達ガイドが管理人をやっていたので、
寝床につくまで、隣のスタッフさん部屋のストーブで温まることができたので、
そんなに寒い思いをしなくて、セーフ。

 

奥さまは、ベジタリアン、、ということで、
食べ物は、魚だしをつかっていない揚げや野菜、キノコをいれたうどん。
日本では、ベジタリアンさん、ベーガンさん、、、大変ですよね。
日本食本来は、菜食や小麦を使わない食事もありますが、
外食となると、ほとんどのものに、お肉、お魚、小麦が使われています。
山だけでなく、一緒にスーパーやコンビニに行って、食べ物の説明をすることも多いのです。
食事を作っていたら、それを見ていたフランス人ハイカーが、「ガイドなのに食事も作るの?」
と不思議がっていました。
確かに、山でちゃんと食事をつくるのは、北海道のガイドならでは、かも。
本州のガイドさんや旅行会社のツアーのガイドでは、お客さんが自分で持ってきていて、
ガイドはお湯を沸かしてあげる、、、というのがほとんどのような。
とにかく、うどんやベジタリアンの方が食べれるおやつ・・喜んでもらえて、よっかった~

 

2日目は、少し青空もちら見できるほど。
北鎮岳までは、行ってみたかったのですが、急な登りや下りが苦手のようで、
かなり時間がかかるので、黒岳の下山の時間も考え、急斜手前で引き返す。
中上級コースをリクエストしていた旦那様にとっては、物足りない感があったようですが、
火山のクレーターや植物、時折見える風景、そして、初の山泊も、思い出になったようです。

 

いや~それにしても、なんでも!よく質問するご夫婦でした。
目に入るもの全て、、、質問攻め。
答ええられないことも沢山。。。だったけど、そりゃ、無理でございます。
私は、山ガイド。
札幌ビールの缶に、150年前の新撰組のメンバーのイラストと話が載っていたのですが、
「どうして、北海道の人じゃないのに、札幌ビールの缶に載せられているのか?」
・・・・・そこまでは、私~ 札幌ビールの人じゃないので、わかりません。
申し込みのメールのやり取りから、ずーと、質問攻めだったのですが、
やはりツアー中も、ずっと質問攻めでした(汗)

 

海外の方を案内する時は、
日本や北海道の文化、地理、歴史、アイヌ文化、食事、言語についてもお話します。
もっと、もっと勉強しないと~

 


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