天気急変!黒岳~旭岳縦走

マウンテンフローでは、珍しい男性4名様の縦走ツアーです。
予報が、コロコロ、ゴロゴロ~にまで変わる最近。
今日も、曇り予報。

 

でしたが、朝は、快晴!
良い方に変わるのは、うれしいこと~♪
でも、私、知っているのです。。。。この天気が半日持たないことを。
それを、思いがけない青空で喜んでいるゲストにもお伝えしなければならないのです。
なんてたって、今日は、黒岳~旭岳縦走。
9時間はかかります。
雨なんて想像できない青空の朝は、「雨具」「防寒着」などを置いてきがち。
私も、口を酸っぱくして伝えましたが、「ガイドさん、言い過ぎでしょ~」。

 

黒岳山頂までは、暑いくらいの登山。
山頂から、すばらしい大雪山の景色と共に、
すでに旭岳方面には、怪しい雲の塊。

 

大雪山のスケールの大きさには、だまされます。
広いのですが、すぐそこにあるような感覚に。
でも、意外と距離はあるのです。
平坦に見えますが、意外と登りもあるのです。

 

 

お花と比較的楽な平坦な登山道を歩き、
その後は、いよいよ北鎮岳の雪渓の登り。
今夏の残雪は、例年とパターンが違います。
もう、ほとんど溶けていても良い北鎮岳の雪渓も、まだまだ厚く、しかも急。
1瞬、「ここを登っていけるのか~」と怯む位の急な雪渓に見えます。
雪渓の登り口に着くと、しっかりと踏み固められているので、
一歩一歩。。。でも、ステップをはずすと、急な雪渓を滑落してしまいます。
緊張していた皆さんも、「意外と大丈夫だった~」と、急な雪渓を登りきりました。

 

そして、いよいよ旭岳エリアは、雲でおおわれ、雨具が必要になってきました。
これからは、休憩もあまりできなくなるので、その前に昼食タイム。
しっかりエネルギーをとって、雨具を来て、いざ雲の中へ。

 

あれだけ晴天だった黒岳は、つい2-3時間前にこと。
まるで同じ1日だとは思えない天気の変わりよう。

 

いよいよ、今日の核心部。
裏旭岳の登りです。
雪渓で迷っているマダム4名様が、私達の姿をみて、走り寄ってきます。
「ここが、黒岳へ行く登山道ですか??」
黒岳にも行くけど、、、、他の山にも行くしな~
地図持っているのかな?ルート、わかっているのかな~??
そんなことを考えていたら、うちのおじちゃんゲスト達が
「ガイドをつけて歩きなさい!」と、マダム達へ。

 

大雪山。。。晴れていたら、なんなく優しい、穏やかな登山タイムになるのですが、
天気が変わったら、本当に、噛まれます。
熊よりも怖いです。
今日1日の天気の急変と北鎮岳の雪渓を味わったゲスト達は、
登山前から私が伝えていることをやっと信じてくれたかのようでした。

 

裏旭岳の急な登りは、ホワイトアウトでかえってよかった。
見えていたら、心が萎えるくらい、急なのです。
そして、風も強くなってきました。
まさか、使うとは思っていなかった「ニット帽」をかぶっているお客様。
朝の黒岳を出発して6時間ほどでしたが、
まるで、違う国にきたような、、、
まるで、違う日に登っているような、、、
そんな別世界。

 

強風と霧雨と、裏旭岳の急登からの旭岳の足場の悪い下り。
合計9時間の行程。

 

初めての北海道の山。
初めての大雪山縦走。
台風で大荒れの九州より、本当にようこそお越しくださいませした。
最後の旭岳エリアは、天気があいにくでしたが、
大雪山の広さや自然の豊かさを一瞬でも見ることができて、よかったです。

 

是非、またお越しいただければ、と思います。
ありがとうございました!

 

 

 


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