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「。。。それでも、私は山へ登る」

2017, Apr 10th

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退院後、日々、事務作業やギアの整理などなど、
今まで滞っていたことが、どしどし進みます。
そして、山へ行かないので、眠気もこなく。。。本を読んだり、地図を整理したり。。。
本当に、登山って健康的なアクティビティだなーと思いますね。
今日は、術後初の診察。 大量にいただいた、痛み止めを一回も飲むこともなく、
先生に「こんなに痛がらない人も、珍しい」と、私は、またもや珍プレー好プレー。
今日は、入院中に読み終えた本について。。
昨年、癌でこの世を去ってしまわれた、田部井淳子さんの本。
「再発!それでも、私は山に登る。」
闘病中の日々の記録の本ですが、本当に、「山が好きなんだな~」
そして、山に限らず、できること、、人生を無駄無く深く生きてるな~と感じさせられます。
私の入院中、手術の日は、ご飯抜きで、点滴で過ごしていました。
田部井さんは、本の中で、「口から食べれるものは食べたい」と書かれていました。
私は、たった1日の点滴でしたが、田部井さん、そして、他の患者さんの中でも、
こうやって、口になにもいれず、日々点滴生活の方もいらっしゃると思います。
そんな中、、よく山を登られていたな~と思います。
そして、あればあるだけ食べるし、ないなら食べなくてもよい。。。
と、食事に鈍感な私は、退院後は、時間もできたことだし、食事についても見直そうと、、、、
山に行かないので、食事を1日2回、しっかり料理をしています。
食事って大事で、そして、ありがたい。
本の話しに戻りますが、
田部井さんの文を読んでいると、はつらつとしていて、
「できることを、できる限りする」という山での過ごし方と同じような人生をすごされています。
余計な気を使わず、使わせず、大変 いさぎ良い生き方のように感じます。
それにしても、がん末期にも関わらず、登山を最後まで続け、
そして、病気のことは口にせず、、、深い尊敬。
昨年、カナダのバンフマウンテンフィルムフェスティバルでの会場では、
フィルムが始まる前に、その年に、他界された方々の画像が写されていました。
最後は、田部井淳子さんの写真で、、、カナダの会場で、「世界の田部井」を
同じ日本人として誇りに思う気持ち、そして、その偉大さを感じました。
思い起こせば、私は、中学校の卒業生を送る会で、
大声コンクールというものを行い、有名な人のまねをして、
「卒業おめでとう」の一文字を、大声で叫ぶ、、という出し物をしたことがあります。
その時に、私は、友達から「ミチコは、田部井淳子の役やってね」と言われ、
母のルコックの赤いダウンジャケットを着て、登山家ぽい服装で参加した思い出があります。
その時、恥ずかしながら、中学2年生の私は、田部井さんを知らなく、
その友達に、「その人誰?」と聞いて教えてもらったのです。
もちろん、その時は、登山も全くしていません。
赤いダウンジャケットが、友達の間で、登山家ぽかった。。。と好評だったことを覚えています。
それが、私の田部井さんとの出会い。
その後、私もこんな山人生を歩むとは。。。
そして、実際にお会いしたことはない田部井さんから、
山の素晴らしさや生き方について本などを通して感化されております。
山に行って、元気をもらう。。。
山に行っている人から、元気をもらう。。。。
そうゆうこと、、よくありますよね。
田部井さんは、そんなパワーを、沢山の人に与えているんだな~
山登りで、人のためになっている。。。すばらしい生き方です。
どうぞ、機会がありましたら、田部井さんの本をご一読下さい。

 


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