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“Hike for Kumamoto!”

~実施にあたって

2016, May 28th

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今回の熊本地震のチャリティー登山実施にいたるまでのお話を少々。。

 

忘れもしない3.11。私はカナダにいました。
登山学校のコースが始まる前夜、日本から連絡がはいり、また、カナダでも、
津波に飲み込まれる町の様子が流れ、
こんな時に、カナダで山に登っているなんて、、いいのだろうか。。
というためらいの感情がありました。
私が、カナダで山に登ろうと登らなかろうと、状況は変わることはありません。
ただ、何かできることはないだろうか。。と。

 

そして、今回の熊本の震災。
今回は、何ができるのか~と考えていました。
昨日、熊本にいる友達と電話で話すことができました。
電話の向こうから、いつも通りのはつらつな彼女の声。
旭岳に登りにきてくれたこと、とか、
その時に、彼女の実家の農園から持ってきてくれたニンニクがすごくおいしかったこととか。。
そんな思い出話しと共に、被災地の様子のお話も聞けました。
新しい建物ではないのに、彼女の住むアパートだけが、崩壊せずに無事だった、とか。
同じくアフリカへ派遣された協力隊の同期の彼女は、
International Medical Corps (IMC)の一員として活動されています。

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避難所が統合されるらしく、片づけに通っている家から遠くなる人も出てくる、、とか、
暑くなって蚊が出始めている、とか、
テントで暮らしている人へ、テントの底となる、すのこが不足している、とか、
民間(草の根)レベルで活動している民間ボランティアの組織は、人手もたりなく、
ちゃんとしたHPサイトの設立もないため、支援も集まりずらい。。とか。。。。
彼女自身も、こちらの活動のほか、
友人が活動している、被災者へのアウトドアテントの配布&説明を手伝っているようです。
(今回は、こちらのご友人の活動へ支援させていただく予定です。>>追ってご報告します)

 

支援金送付にあたり、透明性があったほうが、参加される方にとっても、
何に利用されるか明確になり安心できる、と思っています。
しかしながら、民間レベルでの活動では、HP設立や支援金利用の詳細をお知らせする事務
的時間の余裕や人手が不足している、ということもあり、
それらを求めることで、逆に負担となってしまうのではないか、、ということも感じました。
友達とのダイレクトな電話で話しを聞き、現地の様子をうかがうことができました。

 

「私に何ができるだろうか?」
私ができることは、登山ガイド。。。
シンプルに募金しても良いのですが、
登山を通して熊本へのつながりや、自然とのつながりを感じてもらえれば、と思いました。
私自身も、友達というつながりのおかげで、支援先を探してもらったり、
現地の様子を教えてもらったことで、
今回の震災と自分自身との関係を考えることができました。

 

熊本地震の震災以外にも、色々なことが国内、海外でも起こっていますが、
「個人」とその「できごと」とどのような関わりを持つか。。ということは、それぞれのチョイス。
私は、今回のチャリティー登山を通して、
みなさんと色々なつながりを感じられることができれば、と思っています。

 


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